漆塗箱のこと

漆塗箱のこと

東山堂の漆塗箱(うるしぬりばこ)は、越前漆器の大音師漆器店さんで作ってもらっています。

 

大音師漆器店さんは福井県鯖江市の河和田地区にある、四代続く越前漆器の老舗です。漆器は、お椀などの丸物と、重箱などの角物に分けられます。大音師さんは、角物を専門とする職人さんです。

 

大音師漆器店 | 越前塗 高級木製漆器製造 (ootoshi-sikki.com)

 

 東山堂の急須は、すべて手仕事で作られたものです。急須同様、箱も良いものを準備したいと考えました。

 

漆器は茶道具として、昔から使われて来ました。漆器は軽くて、丈夫、そして急須を安全に持ち運んだり、美しく飾ることができます。

 

天然の漆で作られた漆器には、美しい艶があり、表面に柔らかな厚みがあります。本来、箱は何かを保管するためにありますが、漆器は工芸品として美しく、鑑賞に堪える素晴らしいものです。また漆には特有の香りがあり、天然の材料を使っていることが実感できます。

 

当店で取り扱う箱の木地厚みは、元々6mmですが、漆を塗ることで7mmになります。漆を重ね塗りすることで、1mmの厚さになり、長持ちする漆器になります。

 

 東山堂では、急須のサイズ上限を設けることで、箱のサイズを統一しました。耐久性を上げる工程は省かず、蓋の構造の一枚板へ簡略化するなど、仕様を工夫することで、オリジナルの上質な漆塗箱を、既製品に近い価格で、提供することに努めています。

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