商品情報にスキップ
1 17

煎茶 中国茶 台湾茶向け 日本の急須/茶壺専門店 東山堂

鍋島焼 手描き 草紙散文後手急須 170ml

鍋島焼 手描き 草紙散文後手急須 170ml

通常価格 ¥55,000 JPY
通常価格 セール価格 ¥55,000 JPY
セール 売り切れ

鍋島虎仙窯の草紙散文(そうしちらしもん)急須です。草紙とは紙を綴じた冊子のことであり、本を描いた絵柄です。色絵磁器の最高峰と言われる鍋島焼の、中国茶・台湾茶向け茶器です。絵付けは熟練の職人による手描きであり、とても贅沢な急須です。

 

鍋島焼は佐賀県伊万里市で生産される磁器であり、日本で最初の色絵磁器です。その起源は、江戸時代(1603~1868年)の肥前佐賀藩の藩窯(はんよう)です。鍋島焼は徳川将軍家や大名家への贈答品であり、一般的に流通しなかったため、「殿様のうつわ」と呼ばれます。

 

明治時代以降、藩窯はなくなりましたが、鍋島焼の生産に従事した人々の子孫が今もその地で磁器を作り続けています。この急須を作る鍋島虎仙窯も、そうした家系による窯元です。

 

(鍋島虎仙窯 概要)

1963年創業の鍋島焼の窯元です。創業者である川副家は、江戸時代に置物や釉薬研究を行う職人として、鍋島藩窯で磁器生産に従事し、伝統的な磁器の技術を三百年以上継承して来ました。

 

2016年に虎仙窯という名称を、鍋島虎仙窯に変え、「鍋島焼文化の確立」というビジョンを掲げ、受け継いできた技術と文化を、未来へ継承することに取り組んでいます。色鍋島や鍋島青磁を得意とする窯元です。

 

 

磁器は陶石と呼ばれる石を粉砕し作られた粘土に、無色透明の釉薬を掛けて焼成されます。釉薬は焼成時にガラス化することで、器の強度を高め、耐水性を向上させます。釉薬を掛ける前に描かれる絵は下絵、釉薬を掛け焼成した後に掛かれる絵は上絵と呼ばれます。

 

色鍋島と呼ばれる鍋島焼の絵柄は、染付の青と、赤・緑・黄の四色で構成されます。染付は釉薬を掛ける前に描かれる下絵で、赤・緑・黄の三色は上絵です。上絵が描かれた後にも急須は焼成され、絵具は表面に定着します。

 

鍋島焼の伝統的な絵柄の特徴は、デザイン性が高いことです。植物モチーフが多い一方で、斬新な図形の絵柄も多いです。現代のグラフィックアートを見ているようで、200~300年前の鍋島焼の先進性を垣間見ることが出来ます。


冊子の表紙には、植物、青海波、麻模様などが描かれています。繊細な手描きの技術です。手描きの絵付けにはとても手間がかかりますが、柔らかく上品な雰囲気があります。絵具に触れると、僅かな摩擦と表面の盛り上がりに気付きます。手描きには特有の質感があり、手ざわりが良いのです。

 

書籍と喫茶は深い関係にあります。日本では江戸時代後半、商都大阪では読書と喫茶は、文人の嗜みと考えられていました。富裕な商家や文化人の間では、煎茶文化が盛んでした。書籍を描いた急須は、まさに文人趣味的な茶器と言えます。

 

急須の内側にも釉薬が掛けられているので、茶葉の香りを吸収しづらいです。岩茶、烏龍茶、白茶、紅茶など、香りが異なるお茶を淹れることができます。

 

日本で最初の磁器である鍋島焼は、中国や朝鮮半島からの磁器技術を基に、1600年代後半に開発されました。この急須は300年以上の時を経て、日本の磁器と中国茶文化が融合した茶器です。

 

作り手: 鍋島虎仙窯 (佐賀)

絵付け: 手描き

焼成:  ガス窯

成形:  石膏型成形

種類:  磁器 

サイズ: 全長12cm(把手・口含む)、胴径8cm、高さ6.5cm

容量:  満水170ml 実用130ml

重さ:  約130g (急須のみ)

梱包:  桐箱 (絹紐付き)

備考: 手描きなので、一点ごとにわずかに絵柄の違いがあります。

急須の胴体と蓋が上手く合うよう、蓋内側の一部は無釉です。無釉の箇所は、わずかに褐色を帯びていますが、これは磁器の粘土に含まれる少量の鉄分が発色したものです。

 

食器洗浄機による洗浄は、避けていただくようお願いたします。高圧の水に長時間晒されると、絵が剥がれる恐れがあります。硬いスポンジや金属で急須表面を擦ると、絵が剥がれてしまうため、柔らかいスポンジで洗浄ください。

 

<鍋島焼>

鍋島焼は佐賀県伊万里市で生産される磁器です。鍋島焼の絵付けには、呉須による染付の青色と、赤色・緑色・黄色の四色のみ使うという決まりがあります。色絵は上品かつ互いに調和しています。優雅な雰囲気の絵付けです。図案は中国や朝鮮からの影響を脱し、日本独自の絵画趣味が遺憾なく表現されています。

 

鍋島焼の起源は、肥前佐賀藩主、鍋島候の命で作られた藩窯です。藩窯で作られた磁器は、将軍家や大名家への贈答品であり、一般には流通しない貴重なものでした。藩窯は当初、有田の岩谷川内(いわやがわち)にあり、後に伊万里の大川内山(おおかわちやま)へと移転されました。色絵磁器は当時最高峰の技術であり、外部へ技術が漏れないよう、大川内山の入口に関門が設置され、人の出入りは制限されました。

 

藩窯の移転後も、有田に留まった陶工たちが生産した磁器が有田焼です。鍋島焼と有田焼は同じ起源を持つ、兄弟のような関係にあります。鍋島焼と有田焼は、16世紀後半以降、伊万里港を通じて輸出され、港の名前にちなみ伊万里焼とも呼ばれました。

低在庫:残り2個

詳細を表示する

よくある質問

急須はどのお茶に使えますか?

どの種類のお茶にもお使いいただけます。ただし、釉薬が掛かっていない陶器は、茶葉の風味を吸収しやすいです。お茶の系統ごとに茶器を使い分けていただくと、お茶の風味を堪能できます。

例えば日本茶の場合、煎茶、深蒸し茶、玄米茶、玉露は同じ系統ですが、ほうじ茶は焙煎の香りが濃いため、別の茶器を使うことをおすすめします。

ただし、釉薬が掛けられた陶器あるいは磁器の茶器は、茶葉の風味を吸収しないため、様々な種類のお茶を淹れるのに適しています。

急須はどのように洗いますか?

急須は洗剤を使用せず、水洗いしてください。陶器の急須は洗剤成分を吸収しやすく、洗剤はお茶の風味に影響を与えることがあります。

急須に残った茶葉は、茶渋の最大の原因となります。お茶を淹れた後は、茶葉が冷めた時点で茶葉を取り出し、水洗いすることをおすすめします。

急須に残った水分はカビの原因となります。急須を裏返して乾かすと、乾燥が早くなります。

食洗器で洗浄することはおすすめできません。手洗いでお願いします。

急須の茶渋は取れますか?

茶渋を取る方法は次の通りです。

1. ボウルまたは鍋に、重曹24gを30~40℃の水1リットルと混ぜます。

※アルミ鍋やテフロン加工の鍋は、重曹と反応しますので、使用しないでください。

2. 急須を上記1の水の中に30〜60分間放置します。

3. 茶渋を柔らかいスポンジや綿棒で拭き取ります。硬いスポンジやブラシは使用しないでください。

4. 急須を水洗いします。

5. 急須をしっかり乾燥させます。

※重曹水は手が荒れる可能性があるので、ゴム手袋を使用ください。

返品はできますか?

荷物到着時に商品が破損している場合を除き、返品はお断りしています。

茶器は一点ずつ僅かに異なり、若干の歪みや擦れがある場合もございます。オンラインショップ掲載の画像を事前にご確認いただくようお願いします。

もし商品の詳しい状態についてご質問がある場合は、お気軽にお問合せください。商品の追加画像や動画を送ることができます。

海外発送していますか?

下記の国へ発送することが出来ます。

中国、香港、マカオ、台湾、韓国、シンガポール、マレーシア、インドネシア、タイ、ベトナム、フィリピン

商品は骨董品や中古品ですか?

当店の商品は全て新品です。日本国内の陶芸家や窯元が生産したものを販売します。