小茶箱のこと
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東山堂では、後手急須、仕覆、漆塗箱(桐箱)を組み合わせたセットを、小茶箱と名づけました。小茶箱のコンセプトは、「煎茶文化を持ちはこぶ」です。
自宅でも、どこでも、その場所がお茶席になる、美しく包んだ小箱です。煎茶文化で培われた茶道具を、コンパクトに組み合わせました。茶道具を気軽に、自分なりに愉しむためのものです。
穏やかな時、嬉しい時、お茶を美味しいと感じます。忙しい時、元気がない時、味は良く分かりません。お茶には、気分がたいせつだと思います。
美しいものに触れることで、気分を上げ、お茶の時間を愉しむ。小茶箱は、お茶を美味しく飲むための茶道具です。
小茶箱は、伝統工芸品をより使いやすく、身近にするための1つの提案でもあります。工芸品ってきれいだし、使ってみたいけれど、自分の生活にどう取り入れて良いか分からない、と感じることがありました。
煎茶・中国茶を美味しく飲む、という具体的な使い方に合わせ、組み合わせることで、より生活になじむと思いました。
小茶箱を多くの人に知って、使ってもらうことで、伝統工芸がより身近に、使いやすくなることを願っています。
手仕事で丁寧に作られたものは、生活を豊かにすると信じています。