商品情報にスキップ
1 18

煎茶 中国茶 台湾茶向け 日本の急須/茶壺専門店 東山堂

京焼 灰釉後手急須A 130ml

京焼 灰釉後手急須A 130ml

通常価格 ¥26,400 JPY
通常価格 セール価格 ¥26,400 JPY
セール 売り切れ

京焼作家・中村譲司さんの灰釉(はいゆう)後手急須です。水平方向に広がる形状と、緑色の釉薬が生み出す柔らかい雰囲気が特徴の茶器です。中国茶や台湾茶向けの急須です。

 

作り手の中村さんは、建物からインスピレーションを受け、茶器を制作します。中村さんの造形・色彩感覚では、器と建築物は近い関係、あるいは相互に補完する関係なのだと思います。

 

住環境は時代ごとに変化します。中村さんは、器を作る時、その器が現代の住環境に馴染むのか、想像するそうです。白やベージュなどの現代的な内装や、木製の家具に良く調和する茶器です。

 

(中村 譲司氏 略歴)

1981年 大阪府生まれ

2003年 京都精華大学芸術学部造形学科陶芸専攻卒業

      河島浩三氏、河島喜信氏に師事

2012年 G-studio設立

 

個展:

2006年 中村譲司展 (高島屋京都店美術工芸サロン)

2008年 中村譲司展 (法然院講堂 京都)

2013年 中村譲司展 (NANOOM GALLERY 韓国)

2014年 中村譲司陶藝展 (DecoPlay 台湾)

2017年 中村譲司 George Nakamura Pottery Exhibition (MaKaRi New York)

2018年 中村譲司陶展 (ANYI Gallery 上海)

 

公募展:

2005年 第7回国際陶磁器展美濃 (岐阜) 入選

2007年 第45回朝日陶芸展 (名古屋) 入選

    神戸ビエンナーレ現代陶芸コンペティション(兵庫) 入選

2010年 Onggi Expo Ulsan exhibition (Onggi 韓国) 入選

2011年 第44回青窯会作陶展 (京都) 銀賞

    長三賞常滑陶芸展 (名古屋)  入選

2012年 第45回青窯会作陶展 (京都) 京都府知事賞

    第24回工芸美術創工会展 (京都) 京都府知事賞

2013年 京展 (京都) 京展賞

 

緑色の釉薬の原料は、樫の木の灰です。灰釉の中でも、草木を燃やした灰で作られる釉薬は、東洋の陶磁器において最も多く使われて来ました。高温で焼成されることで、釉薬がガラス化し、器に優雅な雰囲気を与えます。

 

釉薬が濃い所は緑色、薄い所は灰色です。器全体の表情は均一ではなく、見る角度により景色が変わります。貫入(かんにゅう)と呼ばれる、釉薬内部の細かな亀裂が、釉薬の揺らぎと相俟って、美しい模様になっています。(貫入によって釉薬が自然に剥離することはありません。)

 

手仕事による風合いや質感が残されている一方で、注ぎ口や茶漉しは非常に丹念に仕上げられています。釉薬の変化による揺らぎのある表情と、精緻な細部とのバランスが素晴らしいです。

 

急須の形状は横長で、中央部が広くなっています。注ぎ口は真っすぐな鉄砲口です。そして、特筆すべき点は把手の形状です。把手の下部のみ湾曲せず、平らになっています。この平らな面が薬指にフィットし、急須が抜群に安定します。

 

横長形状の急須は、旨みが感じられるお茶に向いています。中国茶では普洱生茶、普洱熟茶やその他の黒茶、紅茶を淹れるのに、おすすめの茶器です。

 

この急須は、磁器と陶器の土を混ぜて作った半磁器です。両方の土を混ぜることで、陶器特有の温かみと、磁器の頑丈さを両立しています。内側にも釉薬が掛けられているので、茶葉の香りを吸収しづらいです。

 

京焼は他の地域の技法を取り入れながら、進化し続けて来た陶磁器です。中村さんは、京焼の粘土や釉薬などの原料を使いつつ、急須制作の道具を中国宜興から取り入れたり、建築物からインスピレーションを得たり、多くの要素を取り入れながら、新しい作品を作ります。中村さんの作品は、京焼の革新の精神につながっていると感じます。

 

作り手: 中村譲司 (京都)

焼成:  電気窯

種類:  半磁器 (磁器と陶器の土を混ぜた陶磁器)

サイズ: 全長9.5cm(把手・口含む)、胴径7cm、高さ7cm

容量:  満水130ml 実用90ml

重さ:  約103g

梱包:  紙箱

備考: 手作りなので、一点ごとにわずかに違いがあります。

蓋は平らな形状で、急須中央の口縁に載せるタイプのものです。とても滑らかに注水できます。

この急須は、灰釉後手急須Bより0.5cm高く、容量が10ml多いです。

 

<京焼>

京焼は、京都市で作られる陶磁器です。江戸時代(西暦1800年頃)以降、茶道の流行を背景に、抹茶・煎茶向けの茶器が多く作られました。京都の高い文化を背景に、寺社仏閣、公家、商人の後援を得て発展しました。

 

染付、赤絵、金彩など鮮やか色絵や、細かい細工の陶磁器を得意とします。様々な技法、様式を取り込んだ、美意識、造形技術の高い陶磁器です。

低在庫:残り1個

詳細を表示する

よくある質問

急須はどのお茶に使えますか?

どの種類のお茶にもお使いいただけます。ただし、釉薬が掛かっていない陶器は、茶葉の風味を吸収しやすいです。お茶の系統ごとに茶器を使い分けていただくと、お茶の風味を堪能できます。

例えば日本茶の場合、煎茶、深蒸し茶、玄米茶、玉露は同じ系統ですが、ほうじ茶は焙煎の香りが濃いため、別の茶器を使うことをおすすめします。

ただし、釉薬が掛けられた陶器あるいは磁器の茶器は、茶葉の風味を吸収しないため、様々な種類のお茶を淹れるのに適しています。

急須はどのように洗いますか?

急須は洗剤を使用せず、水洗いしてください。陶器の急須は洗剤成分を吸収しやすく、洗剤はお茶の風味に影響を与えることがあります。

急須に残った茶葉は、茶渋の最大の原因となります。お茶を淹れた後は、茶葉が冷めた時点で茶葉を取り出し、水洗いすることをおすすめします。

急須に残った水分はカビの原因となります。急須を裏返して乾かすと、乾燥が早くなります。

食洗器で洗浄することはおすすめできません。手洗いでお願いします。

急須の茶渋は取れますか?

茶渋を取る方法は次の通りです。

1. ボウルまたは鍋に、重曹24gを30~40℃の水1リットルと混ぜます。

※アルミ鍋やテフロン加工の鍋は、重曹と反応しますので、使用しないでください。

2. 急須を上記1の水の中に30〜60分間放置します。

3. 茶渋を柔らかいスポンジや綿棒で拭き取ります。硬いスポンジやブラシは使用しないでください。

4. 急須を水洗いします。

5. 急須をしっかり乾燥させます。

※重曹水は手が荒れる可能性があるので、ゴム手袋を使用ください。

返品はできますか?

荷物到着時に商品が破損している場合を除き、返品はお断りしています。

茶器は一点ずつ僅かに異なり、若干の歪みや擦れがある場合もございます。オンラインショップ掲載の画像を事前にご確認いただくようお願いします。

もし商品の詳しい状態についてご質問がある場合は、お気軽にお問合せください。商品の追加画像や動画を送ることができます。

海外発送していますか?

下記の国へ発送することが出来ます。

中国、香港、マカオ、台湾、韓国、シンガポール、マレーシア、インドネシア、タイ、ベトナム、フィリピン

商品は骨董品や中古品ですか?

当店の商品は全て新品です。日本国内の陶芸家や窯元が生産したものを販売します。