信楽焼 煎茶湯冷まし 薄茶 (60ml)
信楽焼 煎茶湯冷まし 薄茶 (60ml)
宗陶苑の煎茶湯冷まし・薄茶です。
伝統的な煎茶道で使われる形状の湯冷ましです。玉露や煎茶を淹れる時、湯量は数十mlと少なく、玉露は50~60℃、煎茶は80℃程度と湯温が低いです。湯温を下げるため、湯冷ましが使われます。
宗陶苑は器を1つずつろくろで成形し、昔ながらの登り窯で焼成する、信楽焼の窯元です。信楽焼の名門である上田直方家から、江戸時代の薪窯を受け継ぎ、信楽の土の手ざわりと、薪窯による豊かな表現が感じられる器を作り続けています。
最近の陶磁器市場では煎茶器は少なく、日本各地で煎茶器を探すうち、20年程前に作られた宗陶苑の湯冷ましを、愛知県の陶器市で見つけました。当時の茶器の復刻版として、宗陶苑へ新たに制作依頼し、完成した茶器です。
信楽は滋賀県にある、山に囲まれた、きれいな水が流れる場所です。お茶との関わりが深い土地です。昔から多くの茶人が信楽焼を愛用しました。1600年代以降は、徳川将軍家や各大名家では、宇治茶を信楽の茶壺に入れて贈ることが、一般的になりました。信楽では抹茶碗や急須などの茶器も生産され、茶陶が盛んな地域として知られます。
信楽の粘土はやや粗く、土の味わいがあります。薪窯の強い炎で焼成される信楽焼は、褐色になることが多いです。窯内部の場所ごとに温度差があり、温度が低い場所では濃い褐色になり、温度が高い場所ではこの茶器のような薄い褐色になります。
薪窯の主な燃料は赤松です。焼成する期間は約1週間で、温度は1300~1500℃まで上がります。薪窯自体も、信楽の粘土で出来ています(最後から2番目の土の画像)。宗陶苑の登り窯は、日本最大級の大きな窯です。
茶器は1つずつろくろ成形で手作りされるので、器の側面には、ろくろ成形の筋目があります。土っぽさを実感できる手触りが良いです。内側はとても滑らかに成形されています。自然な土の柔らかい表情が特徴です。使ううちに色に深みが増し、経年変化を楽しめることも魅力の1つです。
煎茶・玉露向けの湯冷ましとしてだけでなく、茶海と同じ感覚で、岩茶や烏龍茶などの中国茶、台湾茶向けにもお使いいただけます。
成形: ろくろ成形
焼成: 薪窯
種類: 陶器
サイズ: 全長約8cm、底直径約3.5cm、高さ約5cm
容量: 満水100ml 実用60ml
重さ: 約80g
梱包: 紙箱
備考: 手作りなので、一点ごとにわずかに違いがあります。内側、外側ともに釉薬なしです。
満水まで湯を注ぐと、茶器の縁まで熱くなります。満水容量の6割以下で使うことをおすすめいたします。
<信楽焼>
信楽焼は、日本六古窯(瀬戸・常滑・越前・丹波・備前・信楽)の1つです。信楽は古代に湖の底にあったため、良質な粘土に恵まれています。信楽焼の起源は、742年のこの地への遷都に伴い、都にある建造物向けに瓦を作ったことだと言われています。その後、陶器生産が衰退した時期がありましたが、13世紀後半に種壺や水瓶が作られるようになりました。
15世紀後半、茶道では日本製の陶器を茶道具として使い始めました。信楽焼は、備前焼とともに、最も早く茶道具として使われた陶器です。17世紀以降は、将軍家や大名家へ献上する茶葉を入れる茶壺も、信楽で生産されました。
信楽焼はお茶と繋がりが深く、多くの茶人に愛された陶器です。茶道が盛んであった京都や大阪に近く、抹茶碗、花瓶、煎茶器が多く生産されました。信楽は山に囲まれ、水が流れる、自然が豊かな場所です。自然を感じられる信楽の土の質感と、薪窯の焼成による豊かな表現が、信楽焼の魅力です。
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詳細を表示するよくある質問
急須はどのお茶に使えますか?
どの種類のお茶にもお使いいただけます。ただし、釉薬が掛かっていない陶器は、茶葉の風味を吸収しやすいです。お茶の系統ごとに茶器を使い分けていただくと、お茶の風味を堪能できます。
例えば日本茶の場合、煎茶、深蒸し茶、玄米茶、玉露は同じ系統ですが、ほうじ茶は焙煎の香りが濃いため、別の茶器を使うことをおすすめします。
ただし、釉薬が掛けられた陶器あるいは磁器の茶器は、茶葉の風味を吸収しないため、様々な種類のお茶を淹れるのに適しています。
急須はどのように洗いますか?
急須は洗剤を使用せず、水洗いしてください。陶器の急須は洗剤成分を吸収しやすく、洗剤はお茶の風味に影響を与えることがあります。
急須に残った茶葉は、茶渋の最大の原因となります。お茶を淹れた後は、茶葉が冷めた時点で茶葉を取り出し、水洗いすることをおすすめします。
急須に残った水分はカビの原因となります。急須を裏返して乾かすと、乾燥が早くなります。
食洗器で洗浄することはおすすめできません。手洗いでお願いします。
急須の茶渋は取れますか?
茶渋を取る方法は次の通りです。
1. ボウルまたは鍋に、重曹24gを30~40℃の水1リットルと混ぜます。
※アルミ鍋やテフロン加工の鍋は、重曹と反応しますので、使用しないでください。
2. 急須を上記1の水の中に30〜60分間放置します。
3. 茶渋を柔らかいスポンジや綿棒で拭き取ります。硬いスポンジやブラシは使用しないでください。
4. 急須を水洗いします。
5. 急須をしっかり乾燥させます。
※重曹水は手が荒れる可能性があるので、ゴム手袋を使用ください。
返品はできますか?
荷物到着時に商品が破損している場合を除き、返品はお断りしています。
茶器は一点ずつ僅かに異なり、若干の歪みや擦れがある場合もございます。オンラインショップ掲載の画像を事前にご確認いただくようお願いします。
もし商品の詳しい状態についてご質問がある場合は、お気軽にお問合せください。商品の追加画像や動画を送ることができます。
海外発送していますか?
下記の国へ発送することが出来ます。
中国、香港、マカオ、台湾、韓国、シンガポール、マレーシア、インドネシア、タイ、ベトナム、フィリピン
商品は骨董品や中古品ですか?
当店の商品は全て新品です。日本国内の陶芸家や窯元が生産したものを販売します。