商品情報にスキップ
1 16

煎茶 中国茶 台湾茶向け 日本の急須/茶壺専門店 東山堂

山形鋳物 なつめ(小)鉄瓶 (長文堂)

山形鋳物 なつめ(小)鉄瓶 (長文堂)

通常価格 ¥66,000 JPY
通常価格 セール価格 ¥66,000 JPY
セール 売り切れ

長文堂のなつめ(小)鉄瓶です。縦長の形状と灰色がかった黒色が特徴です。同じ長文堂のなつめ鉄瓶より0.4L少ない、容量0.8Lです。少人数でお茶を飲むのに、最適な容量です。蓋のつまみは茄子の形です。

 

なつめ鉄瓶は60年前に長文堂の初代によってデザインされ、現在まで長く愛される、長文堂の看板商品です。煎茶や中国茶を淹れるにはもちろん、コーヒーを淹れるのにも良い鉄瓶です。

 

長文堂は70年以上続く、鉄瓶の鋳造所です。現在は三代目当主の長谷川光昭さんが、全ての鉄瓶を手作りしています。長文堂の鉄瓶の特徴は、鉄瓶表面の美しさと、内面の滑らかな漆仕上げです。

 

<長文堂 略歴>

1952年 創業

1974年 鉄瓶の伝統工芸品指定に伴い、鉄瓶・茶釜の制作に専念

1980年 砂鉄製鉄瓶の制作開始

1994年 通商産業大臣日本伝統工芸士認定 (二代目当主)

2009年 東北経済産業局長賞受賞

2016年 経済産業大臣日本伝統工芸士認定 (三代目当主)

伝統工芸日本金工展、山形鋳物伝統工芸展などの受賞歴、日本橋高島屋茶の湯釜展への出展多数

 

鋳型に鉄を流し込み、鉄瓶は作られます。鉄を1500℃の高温で溶解し、鋳型に流し込む作業は「注湯」と呼ばれます。火花が散る迫力がある作業風景なので、とても印象に残ります。(画像11枚目と12枚目)

 

しかし、鉄瓶の工程で最も大事な部分は、鋳型作りです。鋳型作りが、作業全体の半分以上を占めます。精度の高い鋳型を作るには、繊細で丁寧な仕事が求められます。良い鋳型は、良い鉄瓶に必須です。(画像14枚目と15枚目)

 

ちなみに、縦長の鋳型は線が曲がる可能性があるため、美しい形状に仕上げることが難しいです。そのため、縦長の鉄瓶を作るには、高い技術が必要です。

 

一般的に鋳型は複数回使われ、使うたびに摩耗します。長文堂は鋳型を複数回使わず、毎回新しい鋳型を作ります。新しい鋳型を作るには大変手間がかかりますが、表面の質感が良く、美しい鉄瓶を作ることができます。

 

鉄瓶表面には漆、内面には生漆を焼き付け、鉄瓶が錆びないよう加工します。漆の塗膜が剥がれないよう、鉄瓶を加熱し、漆の上からお歯黒(酢に鉄を入れ、緑茶と混ぜた液体)を塗ります。漆とお歯黒で防錆処理することは、昔からの伝統技法です。(画像13枚目)

 

鉄瓶表面は、灰色がかった黒色ですが、使ううちに光沢が出てきます。漆の茶色が少しずつ表面に出始めます。鉄瓶は使う人とともに時を重ねる道具であり、長く使う楽しさがあります。

 

鉄は貴重な資源であるため、山形鋳物は薄く、丈夫になるよう工夫されました。そのため、精度が高い鋳型を作る技術が発展し、山形鋳物は「薄肉美麗」(鉄瓶が薄く、形状が美しい)を特徴とします。

 

長文堂の鉄瓶の厚みは約2.5mmで、他の産地の鉄瓶より軽く、持ちやすいことが利点です。およそ50年間使えると言われ、昔から鉄瓶は家族代々受け継がれて来ました。道具を大切にし、日々丁寧に暮らしたい方へおすすめの鉄瓶です。

 

 

作り手: 長文堂 (山形鋳物)

サイズ: 全長約16cm(注ぎ口含む)、高さ(把手含む)約22.5cm、胴体高さ約14.5cm、底直径約8cm

色:   黒

素材:  鉄

容量:  使用容量0.8L (満水容量1.0L)

重さ:  約1.3kg

製造国: 日本

梱包:  紙箱

熱源:  直火 可、 IH調理器 可 

(IH調理器の種類により、まれに上手く加熱出来ない場合があります。その際は、市販されている円盤状の金属アダプタをお使いください。)

備考: 食洗器非対応。把手は倒せません。

満水容量まで水を入れて使うと、吹きこぼれてしまうため、使用容量以下の水量でお使いください。

 

 

<使い方のポイント>

1.鉄瓶内にお湯を残さず、注ぎ切る

2.使用後は蓋を外し、余熱で鉄瓶を乾かせる

3.洗う際は、洗剤を使わず、水で洗う

 

鉄瓶の使い方は難しくありません。沸かしたお湯は使い切り、鉄瓶が熱いうちに蓋を外し、余熱で乾燥させることが大事です。

 

使い続けると、鉄瓶内部に自然と湯垢(白色や赤茶色)がつきますが、これは錆びではありません。湯垢は、水の中の石灰分や鉄分が付着して出来るものです。鉄瓶が水の不純物を吸着することで、水の味を滑らかにします。

 

鉄瓶の内側と外側は、漆で防錆処理されているので、たわしや硬いスポンジで、鉄瓶を擦らないでください。

 

鉄瓶内部に残った水は、錆びの原因になります。鉄瓶は使用中以外は、乾燥した状態が理想的です。もし水に鉄の味がする場合や、水が濁っている場合、内部に錆びが生じている可能性があります。鉄瓶に水と茶葉を入れ、弱火で数時間沸騰させることで、錆びを軽減出来ます。

 

<山形鋳物>

山形鋳物の歴史は古く、発祥は平安時代後期(西暦1100年頃)まで遡ります。山形市内を流れる川の砂と、付近の土が鋳型制作に適していることから、鋳物作りが始まりました。

 

「薄肉美麗な山形鋳物」

 

茶釜から発展した山形の鉄瓶は、現在も茶道で使われ、伝統的な模様、昔ながらの漆による表面仕上げが特徴です。鉄瓶の厚みがやや薄く、軽いため、使いやすい点が、現代生活において重宝されています。

 

長文堂は、1952年創業の鉄瓶鋳造所です。昔ながらの伝統技法にこだわり、ひとつずつ、丁寧に手作りしています。鋳型作りの技術が高く、鋳肌(鉄瓶の表面)が美しい鉄瓶を作り続けています、鉄瓶の漆の塗り直しなど、鉄瓶のメンテナンスにも対応しています。

低在庫:残り1個

詳細を表示する

よくある質問

急須はどのお茶に使えますか?

どの種類のお茶にもお使いいただけます。ただし、釉薬が掛かっていない陶器は、茶葉の風味を吸収しやすいです。お茶の系統ごとに茶器を使い分けていただくと、お茶の風味を堪能できます。

例えば日本茶の場合、煎茶、深蒸し茶、玄米茶、玉露は同じ系統ですが、ほうじ茶は焙煎の香りが濃いため、別の茶器を使うことをおすすめします。

ただし、釉薬が掛けられた陶器あるいは磁器の茶器は、茶葉の風味を吸収しないため、様々な種類のお茶を淹れるのに適しています。

急須はどのように洗いますか?

急須は洗剤を使用せず、水洗いしてください。陶器の急須は洗剤成分を吸収しやすく、洗剤はお茶の風味に影響を与えることがあります。

急須に残った茶葉は、茶渋の最大の原因となります。お茶を淹れた後は、茶葉が冷めた時点で茶葉を取り出し、水洗いすることをおすすめします。

急須に残った水分はカビの原因となります。急須を裏返して乾かすと、乾燥が早くなります。

食洗器で洗浄することはおすすめできません。手洗いでお願いします。

急須の茶渋は取れますか?

茶渋を取る方法は次の通りです。

1. ボウルまたは鍋に、重曹24gを30~40℃の水1リットルと混ぜます。

※アルミ鍋やテフロン加工の鍋は、重曹と反応しますので、使用しないでください。

2. 急須を上記1の水の中に30〜60分間放置します。

3. 茶渋を柔らかいスポンジや綿棒で拭き取ります。硬いスポンジやブラシは使用しないでください。

4. 急須を水洗いします。

5. 急須をしっかり乾燥させます。

※重曹水は手が荒れる可能性があるので、ゴム手袋を使用ください。

返品はできますか?

荷物到着時に商品が破損している場合を除き、返品はお断りしています。

茶器は一点ずつ僅かに異なり、若干の歪みや擦れがある場合もございます。オンラインショップ掲載の画像を事前にご確認いただくようお願いします。

もし商品の詳しい状態についてご質問がある場合は、お気軽にお問合せください。商品の追加画像や動画を送ることができます。

海外発送していますか?

下記の国へ発送することが出来ます。

中国、香港、マカオ、台湾、韓国、シンガポール、マレーシア、インドネシア、タイ、ベトナム、フィリピン

商品は骨董品や中古品ですか?

当店の商品は全て新品です。日本国内の陶芸家や窯元が生産したものを販売します。