常滑焼 朱泥泡瓶 柏陽
常滑焼 朱泥泡瓶 柏陽
常滑焼工房、柏陽陶苑さんの泡瓶(ほうひん)です。
朱泥は、常滑焼の代表的な土です。柏陽陶苑さんの朱泥は、茶色っぽい、深みのある色合いが特徴です。表面は釉薬による、わずかに凹凸がある斑模様です。
泡瓶は丸みを帯びた形が可愛らしいです。急須と違い、把手が付いていないので、食器棚や引き出しに収納しやすいです。網目状の茶漉しも、本体と同じ土で丁寧に作られています。
泡瓶は煎茶向けに使われることが多いですが、烏龍茶や紅茶など他の種類のお茶も淹れることが出来ます。
常滑の朱泥は、鉄分を多く含みます。常滑の朱泥を調査した論文(鉱物学雑誌1961年3月、名古屋工業大学 杉村隆氏)によると、常滑朱泥の鉄分含有量は約5~6%です。
その鉄分がお茶の渋味成分である、タンニンと結びつきます。そのため、常滑の朱泥急須で淹れたお茶は渋味が少ない、滑らかな味のお茶になります。香港で試飲会をした時は、岩茶や普洱熟茶などの中国茶を飲むと、違いが分かりやすいという、参加者の人たちからの感想がありました。
陶芸家: 柏陽陶苑 (常滑焼)
サイズ: 全長12.5cm(把手、注ぎ口含む)、高さ10cm、胴径10cm
成形: 鋳込み成型
容量: 満水280ml 実用200ml
重さ: 約170g
梱包: 紙箱
備考: 蓋と胴の間の密閉性は良好です。
*常滑焼
常滑焼は、愛知県常滑市で作られる陶器です。中世における、日本最大の窯業産地であり、皿、碗、鉢などの日用品以外にも、甕や壺などの大型陶器も多く作られました。
江戸時代末期(西暦1858年頃)から、朱泥茶器や酒器も作られました。昭和中期(西暦1962年)以降、朱泥向け電気炉の技術が確立されました。常滑の朱泥急須は、約1100℃で焼成されます。常滑朱泥は1200~1300℃の高温になる薪窯より、やや低温の電気炉と相性が良い土です。
数百万年前、東海湖と呼ばれる湖の底にあった常滑地方には、朱泥、黒泥など急須向きの粒子が細かい土があります。常滑には高い成形技術や、「擦り合わせ」と呼ばれる急須の蓋と胴体を隙間なく合わせる技術など、急須作りに必要な技術が集積しています。日本最大の急須生産地です。
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詳細を表示するよくある質問
急須はどのお茶に使えますか?
どの種類のお茶にもお使いいただけます。ただし、釉薬が掛かっていない陶器は、茶葉の風味を吸収しやすいです。お茶の系統ごとに茶器を使い分けていただくと、お茶の風味を堪能できます。
例えば日本茶の場合、煎茶、深蒸し茶、玄米茶、玉露は同じ系統ですが、ほうじ茶は焙煎の香りが濃いため、別の茶器を使うことをおすすめします。
ただし、釉薬が掛けられた陶器あるいは磁器の茶器は、茶葉の風味を吸収しないため、様々な種類のお茶を淹れるのに適しています。
急須はどのように洗いますか?
急須は洗剤を使用せず、水洗いしてください。陶器の急須は洗剤成分を吸収しやすく、洗剤はお茶の風味に影響を与えることがあります。
急須に残った茶葉は、茶渋の最大の原因となります。お茶を淹れた後は、茶葉が冷めた時点で茶葉を取り出し、水洗いすることをおすすめします。
急須に残った水分はカビの原因となります。急須を裏返して乾かすと、乾燥が早くなります。
食洗器で洗浄することはおすすめできません。手洗いでお願いします。
急須の茶渋は取れますか?
茶渋を取る方法は次の通りです。
1. ボウルまたは鍋に、重曹24gを30~40℃の水1リットルと混ぜます。
※アルミ鍋やテフロン加工の鍋は、重曹と反応しますので、使用しないでください。
2. 急須を上記1の水の中に30〜60分間放置します。
3. 茶渋を柔らかいスポンジや綿棒で拭き取ります。硬いスポンジやブラシは使用しないでください。
4. 急須を水洗いします。
5. 急須をしっかり乾燥させます。
※重曹水は手が荒れる可能性があるので、ゴム手袋を使用ください。
返品はできますか?
荷物到着時に商品が破損している場合を除き、返品はお断りしています。
茶器は一点ずつ僅かに異なり、若干の歪みや擦れがある場合もございます。オンラインショップ掲載の画像を事前にご確認いただくようお願いします。
もし商品の詳しい状態についてご質問がある場合は、お気軽にお問合せください。商品の追加画像や動画を送ることができます。
海外発送していますか?
下記の国へ発送することが出来ます。
中国、香港、マカオ、台湾、韓国、シンガポール、マレーシア、インドネシア、タイ、ベトナム、フィリピン
商品は骨董品や中古品ですか?
当店の商品は全て新品です。日本国内の陶芸家や窯元が生産したものを販売します。