陶器茶器と磁器茶器の違い
陶器
原料:陶土と呼ばれる粘土
焼成温度:800~1300℃
吸水性:高い
絵柄:なし、あるいは単純な絵柄
特性:表面に光沢がない。保温性が高く、お茶が冷めにくい。お茶の香りを吸着しやすい。(ただし、茶器の内側に釉薬が掛けられている場合、磁器同様に、お茶の香りを吸収しにくい。)
備前焼、常滑焼、京焼、信楽焼、伊賀焼、瀬戸焼など
*備前焼、常滑焼、信楽焼は正確には炻器(せっき)ですが、ここでは大まかな区分で陶器とします。
磁器
原料:陶石という石を細かく砕いて作られた粘土
焼成温度:1200~1400℃
吸水性:ほとんどなし
絵柄:絵画的な絵柄が多い
特性:表面に光沢がある。薄くて丈夫。お茶の香りを吸着しにくい。
有田焼、鍋島焼、京焼、九谷焼、砥部焼など
陶器は土が原料なので、産地ごとの土の違いが特徴です。薪窯の焼成による模様や釉薬による変化のある表情が魅力です。陶器は茶葉の香りを吸着しやすいため、同じ茶器で香りの系統が異なるお茶を淹れると、茶葉の香りが混ざってしまうことがあります。陶器の茶器では烏龍茶、普洱茶など1種類のお茶、あるいは同じ系統のお茶を淹れることをおすすめします。
磁器は石を砕いて作られた粘土が原料です。原料が固い石であるため、薄く、丈夫な茶器ができます。絵付けなしで造形美を追究する青磁、白磁がある一方で、繊細な絵柄が描かれる茶器が多いです。磁器は茶葉の香りを吸着しづらいため、岩茶、白茶、紅茶など異なる茶葉の香りが混ざらず、同じ茶器で淹れていただくことができます。

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