京焼 麦藁手煎茶碗
石雲窯さんの麦藁手煎茶碗です。
縦方向に引かれた線が、麦藁が並んでいるようなので、「麦藁手」と呼ばれます。柔らかい色合いの乳白色に、赤、緑、青の三色の線で絵付けした、素朴な模様です。
麦藁手は、江戸時代後期(1800年頃)から愛知県の瀬戸で焼かれた、伝統的な絵柄です。現在も、瀬戸焼や美濃焼で多く見られます。瀬戸や美濃では、太い線と細い線を交互に引く場合が多く、線の色は窯ごとに異なります。
この煎茶碗は、飲み口が少し反り、お茶を飲むのに最適な角度です。ろくろ挽きで作られ、表面を削り、形を整えます。高台の削り跡が美しいです。高台のみ釉薬が掛かっておらず、陶土の感触が手になじみます。
京風に解釈された麦藁手の細い線と、小さ目の端正な形状が相まって、洗練された雰囲気の煎茶碗です。京都の美意識を感じられる、手作りの器です。
成型: ろくろ成型
種類: 陶器
サイズ: 口径約7cm、底直径約3.6cm、高さ約5cm
容量: 満水100ml 実用60ml
重さ: 約60g
梱包: 紙箱
備考: 手作りなので、一点ごとにわずかに違いがあります。
<京焼>
京焼は、京都市で作られる陶磁器です。江戸時代(西暦1800年頃)以降、茶道の流行を背景に、抹茶・煎茶向けの茶器が多く作られました。京都の高い文化を背景に、寺社仏閣、公家、商人の後援を得て発展しました。
染付、赤絵、金彩など鮮やか色絵や、細かい細工の陶磁器を得意とします。様々な技法、様式を取り込んだ、美意識、造形技術の高い陶磁器です。
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急須
東山堂の急須は、一点ずつ作家さんの手作り。産地の土の風合いが感じられる、温かみのある急須。
小茶箱
急須を、仕覆、漆箱と組み合わせたセット。煎茶道具をより手軽に。自分なりにお茶を愉しむ。
茶葉
最近の日本茶は新しい。烏龍茶や釜炒り茶など、香りも特徴もきわだつお茶を取り揃えています。