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京焼工房柴田窯 青白磁急須

柴田窯訪問 青白磁急須のこと

8月22日に柴田窯さんを、訪問して来ました。

 

柴田窯は、柴田恭久さん、宮里絵美さんの作家さん2人の窯です。2人とも京都で作陶の修行をされ、京焼の繊細な技術と美意識を継承しています。東山堂の急須は主に、柴田さんに作ってもらっています。

 

柴田さんも宮里さんも、長年修行されたため、仕事が安定していて、足腰が強いイメージです。器の細部までその美意識が行き届き、注ぎ口、蓋、把手、高台、全てが美しく仕上げられています。京焼には様々な技法があり、定義することが難しいと思いますが、お二人の作品を見ていると、京焼の中心にあるのは美意識だと感じます。

 

今回はオリジナル急須第二弾の青白磁急須について、色々と教えてもらって来ました。

 

・土練り

粘土状の土を練ることで、含まれる粒子をなるべく均等にします。土の粒子を均等にすることで、器の焼成時の割れや、歪みを少なくします。器が丈夫になるよう陶器用と磁器用の土を混ぜた、半磁器の土をこの急須には使います。

 

・ろくろ成形

急須の形を作ります。器の内側と外側、両面を整えることで、きれいで丈夫な表面にします。ろくろを轢く際、土の伸びるテンポや力加減が変わるのは、その箇所の粒子が均等ではないからで、作業中にその土を取り除くことで、歪みや割れを最小限に出来るそうです。

 

 

・釉薬掛け

青白磁の釉薬を掛け、乾燥した状態の急須です。青白磁の釉薬を掛けるのは難しく、緊張する作業だそうです。

釉薬を掛け終えた急須

 

・窯入れ

「さや」と呼ばれるケースに急須を入れます。青白磁急須は、窯の中でも火の当たりが強い、中央上段の位置で焼成されました。

薪窯の中にある急須の画像

 

・登窯焼成

白磁、青白磁といった白い器は、薪窯焼成が難しいそうです。焼成中に舞う灰や煙が急須にかからないよう、工夫する必要があります。白磁、青白磁は灰が被ると、表面に黒点となってしまい、きれいな白色ではなくなってしまいます。

 

白磁も青白磁も、現代では温度が調整しやすいガスや電気で焼成されることが多いです。薪窯での焼成は、還元焼成のタイミングが難しく、作家さんの経験と技量を必要とします。

登窯で急須焼成中の画像

 

・青白磁急須 完成

淡くきれいな色合いの青白磁です。薪窯で焼成すると、器表面の釉薬が泡立ち、表面が不均一になります。その表面が光を乱反射することで、柔らかく、温かみのある雰囲気になります。

 

柴田窯さんの青白磁を初めて見た時、美術館で見る、昔の青白磁と同じ雰囲気だと思いました。それで青白磁の急須を作ってほしい、とお願いしました。

 

薪窯で焼成することは、手間が掛かり、高価になりますが、それでも薪窯でしか作れない器の良さがあります。一見派手ではありませんが、ゆっくりと良さが伝わる、贅沢な茶器です。

 

下画像の左が柴田さん、右が東山堂店主です。

 

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